本物のクーリングタワー工事はこれです。

3年間一回の洗浄工事、他社ではできない洗浄工事の秘密


クーリングタワー洗浄、「洗う」だけでは終わらない

JS洗浄システムが実現する、本当の意味での設備再生

工場のクーリングタワーや冷却水系統は、生産ラインを止めないために欠かせない設備でありながら、日々の点検対象から外れがちな存在です。「汚れてきたら高圧洗浄を頼む」というのが、これまでの一般的な対応でした。しかし、その高圧洗浄で本当に設備は蘇っているのでしょうか。仁誠プラス株式会社が実際に手掛けた施工事例をもとに、従来工法との違いと、洗浄という作業に込めるべき本当の意義について整理します。

高圧洗浄だけでは届かない場所がある

高圧水による洗浄は、フィルター表面や貯水槽底部に堆積した汚泥・ゴミを物理的に吹き飛ばすには有効な手段です。作業も比較的短時間で完了し、見た目の汚れは確かにきれいになります。

しかし、クーリングタワーの不調の原因は、目に見える汚泥だけではありません。配管内壁にこびりついたカルシウムスケール(水垢)、フィル(充填材)の目詰まりを引き起こすぬめり・バイオフィルム、そして経年劣化した金具や配管の腐食――これらは水流で吹き飛ばすことができず、放置すれば数か月後には同じ汚れが再発します。

さらに、高圧洗浄は汚れを「押し流す」作業である以上、除去した汚泥が排出経路を通じて系統内に再び入り込む二次汚染のリスクも常につきまといます。洗浄後に水質や配管内部の状態を薬液レベルで確認する工程がなければ、「きれいになったつもり」で作業が終わってしまうケースも少なくありません。

つまり従来の高圧洗浄は、症状を一時的に和らげる対症療法であり、スケール・腐食・水質という根本原因には手が届いていなかったのです。

従来の高圧洗浄 スケール残留 表面のゴミ・汚泥のみ除去 配管内壁のスケール・腐食は 手つかずのまま残る JS洗浄システム 地金まで露出 汚泥除去に加え、酸性・ アルカリ薬剤で内壁スケールを溶解 腐食箇所も同時に点検・補修 未処置のスケール層 溶解・除去された層
従来の高圧洗浄とJS洗浄システムの到達範囲の違い

汚泥除去×薬剤処理×点検補修――ひとつの工事として完結させる

仁誠プラスが採用するJS洗浄システムは、この根本原因に直接アプローチするために、一つの工程を単発で行うのではなく、複数の処置を一体の工事として組み立てている点に特徴があります。

まず、汚泥を物理的に一括除去します。 排水経路・滞留水の状態を事前に確認したうえで、クーリングタワーおよび貯水槽内の汚泥を排出・掻き出しにより回収し、土のう袋で系統外に持ち出します。これにより、この後の薬剤処理が汚泥の再循環に妨げられることなく、配管内部まで確実に行き渡ります。

次に、JS1(金属表面除垢剤)で配管内のスケールを溶解させます。 pH試験紙で薬液の反応を随時確認しながら循環させることで、目視では判断できない配管内部の状態を数値的に把握し、必要な処理時間を見極めます。今回の事例では、pH1の薬液投入から約15分でカルシウム分の溶解反応が確認され、約2時間の循環でスケール除去が完了しています。

続いて、JS2(発泡アルカリ系薬剤)を配管内に一晩浸漬させます。 酸性薬剤で処理した後の配管内部を弱アルカリ性に調整することで、金属への負荷を抑えながら内部環境を安定させ、通水量の回復につなげます。

そして、洗浄と並行して金具・配管の腐食状況を点検し、必要であればその場で交換・補修まで行います。 洗浄だけを行って劣化箇所を見逃せば、いずれ漏水や設備停止という形で問題が表面化します。仁誠プラスでは、洗浄工事の中に点検と補修を組み込むことで、「きれいにする」ことと「壊れる前に直す」ことを同時に実現しています。

この一連の工程は、高圧洗浄のように水圧で押し流す作業ではなく、設備の内部環境そのものを化学的・構造的に整え直す作業です。だからこそ、洗浄後の効果が長く持続します。

1 汚泥除去 系統内の堆積物を 一括で回収 2 JS1 酸性除垢 配管内のスケールを pH管理下で溶解 3 JS2 アルカリ浸漬 一晩かけて内部環境を 弱アルカリに調整 4 点検・補修 金具・配管の腐食を 点検しその場で補修 4つの工程をひとつの工事として一体で実施
JS洗浄システムの4ステップ

施工事例:台風後の緊急対応から見えた、洗浄の実力

2026年8月、あるプラスチック成型工場では、大型台風による大雨の影響でクーリングタワーおよび貯水槽内の汚れが通常時に比べて著しく悪化していました。仁誠プラスはこの緊急事態に対し、2日間で汚泥除去・薬剤洗浄・点検補修までを一括して実施しました。

施工前は赤さび水こそ発生していなかったものの、汚泥による汚れが著しく、水量も基準を下回っている状態でした。施工後は水槽内の水が透明になり、水量・水質ともに安定した状態まで回復しています。また点検の過程で地上排水管の腐食が発見され、現場責任者の要望を受けてその場で交換作業を実施しました。

スケール溶解までの時間
約15分
pH1のJS1循環開始から
配管内部の浸漬処理
一晩
JS2による弱アルカリ調整
推定される安定稼働期間
約3年
前回洗浄実績にもとづく

特筆すべきは、この現場が3年前にも同社の洗浄処置を受けていたという点です。今回、前回洗浄からの3年間で新たなさび水の発生は確認されず、水管内部の健全性が保たれていたことが確認されました。これは、一時しのぎの洗浄ではなく、内部環境そのものを整える処置を行った結果、効果が数年単位で持続することを示す実例といえます。今回の処置により、さらに約3年間の安定稼働が見込まれています。

洗浄工事に本当に求めるべきもの

クーリングタワーの洗浄は、単に見た目をきれいにする作業ではありません。冷却効率の低下は生産設備の稼働リスクに直結し、配管の腐食放置は突発的な漏水や設備停止という形で、洗浄費用よりもはるかに大きなコストを引き起こします。

仁誠プラスが目指しているのは、「汚れたから洗う」の繰り返しではなく、汚泥除去・薬剤による内部環境の再生・構造点検補修を一体で行うことで、設備そのものの寿命を延ばし、次回の点検・洗浄までの期間を安心して延ばせる状態をつくることです。それこそが、洗浄工事という作業に本来求められている価値だと考えています。